真空パック機械の基礎知識やメリットを解説!

スーパーの食品売り場に並んでいる商品のように、家庭でも食品を真空パックにできる機械があります。真空パックの機械は操作が簡単で、食べ物を長く保存できたり、冷蔵庫のスペースを有効に使えたりするといった便利な機能がたくさん備わっている機械です。しかし、「うまく使いこなせるだろうか」「食品の保存には良いけど調理の手間が増えないだろうか」といった疑問を持っている人もいるかもしれません。ここでは、真空パック機械を購入しようと検討している人に向けて、真空パックの基礎知識やメリット、疑問について説明していきます。

真空パック機械の基礎知識!

真空パック機械は、食品などが入った袋の内部の空気を抜いて、真空にする機械のことです。もしかしたら、スーパーの食料品売り場の近くなどで、このような機械を目にしたことがあるかもしれません。食品が入った袋の封をする機械をフードシーラーといいますが、真空パック機械はその1種で、国内および海外のメーカーから多様な製品が販売されています。各家庭におけるさまざまな使い方を想定していろいろなタイプの真空パック機械があり、場所をとらない縦置きも可能なコンパクトなデザインの製品がその一例です。

他にも、「袋に食品を入れてボタンを押せば自動で密封してくれるもの」「食材に効率よく調味料を浸透させるマリネ機能つきのもの」など、個性豊かな製品がそろっています。真空パック機械には家庭用のほかに業務用の製品があり、「食材内の空気まで抜き取る」「専用の袋を必要としない」などが主な相違点です。家庭用の真空パック機械は、袋の中の空気だけを抜き取り、後述しますが使用に際しては専用の袋が必要となります。


真空パック機械のメリット4つ

真空パック機械には、まず食品の保存期間が通常より長持ちするようになるというメリットがあります。たとえば、肉類や魚類を冷蔵保存した場合、その保存期間は約3日です。これが真空パックにした場合は約5日になります。保存期間がのびる理由は、真空状態にすることで食品の酸化が防がれ、菌の増殖が抑えられるからです。また、酸化することで食品は栄養分を失いますが、真空にすることで栄養分は損なわれにくくなります。保存期間が長くなることで食材ロスをなくすことができるのもメリットの1つです。

スーパーなどで安く売られている商品をまとめ買いしても、調理の手間を省くために数日分の食事を作り置きしても、腐らせてしまうことがなくなります。買い物をする回数を減らすことができて、家事の時間も短縮できるので、共働きなどで忙しい人にはうれしいメリットでしょう。さらに、袋やタッパーなどに入れて保存する場合に比べて、冷蔵庫の中がすっきりと整理できます。少ししか残っていない食品を容器に入れて保存した場合に発生するデッドスペースがなくなり、買い置きしている食品が見つけやすくなって便利です。冷蔵庫内が雑然としているために、買い置きしておいた食材が見つからず、余分に買い足して無駄にしてしまうということもなくなるでしょう。


家庭用真空パック機械は専用袋を使う必要がある?

操作が簡単で手軽に家庭で真空パックができる家庭用真空パック機械ですが、そのほとんどの機種はエンボス加工された専用の袋を使わなければなりません。エンボス加工というのは素材の表面に凹凸をつけることです。なぜ、このエンボス加工がついた専用の袋を使わなければならないかというと、それは家庭用真空パック機械の仕組みに理由があります。業務用真空パック機械はノズルを袋の口に差し込み、中の空気を抜きますが、家庭用は脱気溝に袋の口を入れ、上から押さえて口全体から空気を抜いていく方式です。

そのようにして袋の凹凸の隙間から空気を吸い出したあとで、熱を加えて袋を密封するという仕組みを取っています。エンボス加工されていない普通の袋では空気を吸い出すことはできません。専用の袋が必要であるということは覚えておきましょう。


家庭用真空パック機械は水気が多い食品をシールすることが難しい?

家庭用真空パック機械を使用するうえで注意しておきたいのは、多くの機種では基本的に水気が多い食品をシールするのは難しいということです。真空パック機械は空気を吸い出すときに水分を一緒に本体に吸い込んでしまうと故障の原因になります。袋から空気を抜く作業を中断し、食品から水気を切るなどして水分が入らないようにする方法もありますが、中断するタイミングなどコツをつかむまで時間がかかるでしょう。しかし、ちょっとした工夫で水分がある場合でも真空パックすることができます。


真空パック機械はこんな人におすすめ!

食品の酸化を防ぎ、保存期間を長くできる真空パック機械は、日々の生活の中で食品を腐らせたくない人や無駄にしたくない人には、おすすめです。すでに今週分の食材を買ってしまったあとに、近隣の住人から鮮度の落ちやすい食べ物をもらったときも、腐らせずに保存することができます。また、見積もりより多めに買って余ってしまった食材も、次にその料理を作るまでの数日なら、無駄にせずに保存することが可能です。単身赴任や一人暮らしで離れて暮らしている家族に手作り料理を送りたい人にも、真空パック機械は役立ちます。保存期間が長いので配達している途中に食材が傷む心配もありません。

釣りが趣味で釣ってきた魚を保存するのにも良いでしょう。小さな魚なら丸ごと、大きな魚は切り身にしてパックしてしまえば鮮度が保たれ、釣りあげたときの新鮮さのまま食べることができます。近隣の人におすそわけするのにも、長く保存できるので便利です。場所をとる容器やかさばる袋ではなく、ぴったりとパックして食材を収納できるので、冷蔵・冷凍庫を整理したい人も重宝するのではないでしょうか。特に料理が好きでたくさんの種類の食材を買い置きしている人、家族が多くて料理をする回数が多い人などは食材が見つけやすくなります。災害に備えて保存食を作っておきたいという人にも真空パック機械が役立つでしょう。

たとえば、米を小分けにして真空パックしておけば長期保存が可能です。缶詰や乾パンなどに加えて、家族の多い家庭などでは保存できる食料は多いほど安心ですね。添加物などが少なくなり安心して与えられるようになった猫や犬などペット用のドライフードですが、開封してからほぼ1カ月が賞味期限です。しかし、生き物ですから必ず一定の量を食べてくれるわけではなく、残って傷んでしまう場合もあります。そんなときは真空パックして保存しましょう。他の食品同様に品質を保って保存でき、安心してペットに食べさせられます。

買いだめした食材を長期保存したい人にも、真空パック機械はおすすめです。誕生日など特別な日の料理のために珍しい食材を手に入れたが通常の冷蔵保存では傷んでしまう場合も、真空パックして保存しておけば、長い間、鮮度を保って保存できます。一人暮らしや共働きで毎日料理ができない人も、真空パック機械を使えば、作り置きして保存しておくことが可能です。特に一人暮らしの人は数日分の食事を並べてみることができるので、栄養のバランスを考えた食生活を意識するきっかけになるかもしれません。長い時間、鮮度を保って保存できることが、さまざまな生活のシーンで役立ちます。


The following two tabs change content below.

暮らしの幸便

肉・魚や野菜などの食材の鮮度を保ちながらそのまま真空パック!真空調理でお料理の幅も広がります。家庭用真空パック器のとっておきの情報を発信していきます!
▼真空パックんのご注文や、ご質問・お問い合わせはコチラ▼
家庭用真空パック器 真空パックん公式サイト

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)