真空パックの過信はダメ!賞味期限切れも要チェック

冷蔵保存や冷凍保存、
パックなど食品を美味しく安全に
保存するための方法はいくつかあります。

中でも真空パックは他の保存方法よりも安心感が強く、
賞味期限が切れていても真空パックなら大丈夫かと思ってしまいがちです。

しかし、真空パックをしていれば賞味期限を
過ぎていても食べられるというのは本当なのでしょうか。

毎日の食事を安心・安全なものにするためにも、
真空パックの賞味期限切れの安全性について説明していきます。

賞味期限が切れている場合に確認したいことや、
保存期間をできるだけ長くするための方法も紹介しているので参考にしてみてください。

賞味期限と消費期限は違う

お店で売られているほとんどの食品には
賞味期限または消費期限が表示されています。

それぞれが示す期限の意味には違いがあり、
賞味期限は品質が変わらずに美味しく食べられる期限、
消費期限は安全に食べられる期限を意味しています。

ゆえに、消費期限切れの食品は食べない方が良いのですが、
賞味期限の場合は期限切れだからといってすぐに
食べられなくなるわけではありません。

においや味などを確認して問題がなければ、
まだ食べられます。

ただし、賞味期限も消費期限も、
開封しない状態で書かれた
保存方法を守って保存した場合の期限です。

そのため、開封した食品は表示期限内であったとしても、
できるだけ早めに食べるようにしてください。

また、真空パックの賞味期限はしっかり減菌したうえで、
真空状態が保たれていることを前提としています。

条件が変わると賞味期限内でも
食べられなくなることはあり得ますので、注意しましょう。


真空パックはパック前の滅菌が大事

食品が腐敗する原因となる細菌類は
水分・温度・空気の3つが
揃うことで活動的になり、増殖します。

そこで真空パックは、細菌類の増殖に
必要な空気を食品から遮断することで
食品を腐らせないようにしています。

また、食品は酸化によって栄養分を失いやすくなり、
風味や水分も損なわれてしまいます。

真空パックは食品と酸素が接触しないようにしてくれますから、

食品の栄養分を守り、味・香り・食感を長持ちさせることに繋がるのです。

さらに、真空パックにすることで密閉状態になり、

保存時の雑菌混入などのリスクも軽減されます。
市販の真空パックでは、食品を詰める前に所定の減菌処理が行われています。

そのため、減菌処理を行わない場合よりも長期間の保存が可能であり、
賞味期限を少し過ぎたくらいですぐに食べられなくなるようなことはありません。

しかし、真空といっても空気が全くないというわけではないので、
細菌類が完全に死んでいない場合は、細菌類の活動が鈍っていても劣化してしまいます。


家庭で作った真空パックの賞味期限はいつ?

家庭で真空パックを作る場合、
市販の真空パックのようにパックする前に減菌処理を行い、
無菌に近い状態にするのは難しいです。

そのため、家庭用の真空パック器では
減菌処理を行いません。

また、完全な真空ではなく、真空に近い状態で
空気が残っているため、菌が残っていると増殖する可能性があります。

ゆえに、賞味期限は通常の1.5倍から2倍になる程度であり、
市販の真空パックと比べると保存期間は短くなります。

なお、真空パックは家庭用真空パック器がなくても、
ジップロックまたは普通のビニール袋、鍋、水を
使えば自宅でも簡単にできます。まず、鍋に水をたっぷり入れます。

そして、食品を入れた袋を、
袋の中に水が入らないように注意しながら
ゆっくりと水の中に沈めていきます。

すると水圧により袋の中の空気が押し出されるので、
食品部分が真空になっていることを確認して袋を閉じます。

これで真空パックの完成です。家庭用真空パック器を
使った場合と比べると空気が多く残ってしまいますが、
ラップなどで普通に保存するよりは長期間保存できます。


市販の真空パックの賞味期限切れは大丈夫?

減菌処理後しっかりと真空状態が保たれていれば、
賞味期限切れでもすぐに食べられなくなることはありません。

万が一菌が残っていたとしても、
冷蔵庫の中で保存していれば菌の活動が抑えられますから、
半年、1年後でも食べられることはあります。

ただ、食べる前にはパックに傷がついていないか、
パックが膨らんでいないか等を確認するようにしてください。

パックが膨らんでいるときは、パックの中で菌が増殖し、
腐敗が進んでしまっている可能性が高いです。

また、開けたときにおかしな臭いがしないかもチェックするようにしましょう。

そして、これらの確認をしたうえで食べられると判断した場合でも、加熱はしておいた方が安心です。


真空パックは冷凍保存と併用がおすすめ

真空パックで空気を遮断し、
冷凍保存で温度を低くすることにより菌の増殖が抑えられ、
食材をより長い期間保存することが可能になります。

また、乾燥と酸化により食品は冷凍焼けを起こしてしまいますが、
真空パックをしていれば食品の酸化を防げるため冷凍焼けの心配もありません。

ただし、家庭で冷凍する場合は冷凍庫の温度が高かったり、
冷凍に時間がかかったりすることが多く、
業者で真空パックして冷凍したものよりは賞味期限が短めになってしまいます。


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暮らしの幸便

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