肉じゃがを日持ちさせたい!そんなときは真空パックで賞味期限を延ばそう

肉じゃがは和食のなかでも定番の料理です。一度にたくさん作っておけば当日以外も食べられて食事の準備も楽ですが、日持ちしにくいという問題があります。ですから、水分が多く傷みやすい肉じゃがは真空パックで保存しましょう。

じゃがいもは傷みやすい?一般的な肉じゃがの賞味期限とは

食べ物が傷む原因は、付着した菌や微生物が食べ物の養分で繁殖していくことです。空気や水分、そして温かい環境が整うことで繁殖しやすい環境ができあがります。肉じゃがは汁が多いので菌が繁殖しやすい食べ物ですが、肉じゃがの場合は水分が多いという理由のほかに、じゃがいも自体が調理すると傷みやすい食品であることも考えられます。じゃがいもが傷みやすいのは、含まれているデンプン質が加熱によってバラバラになるために、菌が侵入しやすくなるのが原因といわれています。こうした、傷みやすい条件が揃っている肉じゃがは、できるだけ作った当日かせいぜい翌日には食べきるようにしましょう。肉じゃがの特徴を考えると、一般的な賞味期限は作ってから1〜2日といったところでしょうか。冬であれば3日は持つ可能性はありますが、もちろん冷蔵庫に保管しておくのは必須です。食べない分は、調理した後できるだけ早く冷やしましょう。粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫に入れるようにします。また、じゃがいもは暖かい時期にはお弁当に入れるのは向きません。


味付けや沸騰で賞味期限を引き延ばせることも

料理を日持ちさせるためには、昔から味付けを濃くするという工夫がされてきました。寒い地域で濃い味のものが多かったのは、作物が少ない時期にもおかずを確保するというのが目的のひとつです。おせち料理なども日持ちを考えて濃いめの味付けがされています。スーパーでも、お惣菜として売り場に並んでいるものは味付けが濃いものが多い傾向があります。これは陳列する時間などを考慮して、少しでも持ちを良くすることが理由といわれています。家庭で作った場合には、鍋に入れたまま常温で放置してしまうと傷みやすくなります。春や夏であればその日のうちに傷んでしまうことも珍しいことではありません。必ずタッパーなどの容器に移し換え、蓋をして冷蔵庫に入れましょう。食べるときには鍋に入れて再び加熱すると多少日持ちはしますが、じゃがいもは何度も火を通していると煮崩れするのも難点です。耐熱の容器に入れておけばレンジでそのまま温めることも可能ですが、やはり崩れやすくなります。


肉じゃがは冷凍保存向きじゃない!

賞味期限を延ばすためには、冷凍保存するのもいいでしょう。食材や調理したものを冷凍保存しておけば、使いたいときや食べたいときに解凍するだけでいつでも使えますし食べられます。しかし、肉じゃがはあまり冷凍保存には向いていません。じゃがいもが冷凍に向いていないためです。冷凍すると水分の体積が増えるため、解凍によってその分中身がスカスカになってしまうのが理由として考えられます。それだけではありません。水っぽくなったり崩れやすくなったりします。いずれにしても、美味しく食べることを考えれば、肉じゃがを冷凍保存することはあまりおすすめできません。肉じゃがに限らずカレーなども同様です。じゃがいもは解凍したときに味が落ちやすいという特徴を持っています。どちらかというと冷凍保存に向いていない食べ物なのです。肉じゃがには糸コンニャクを入れる場合がありますが、コンニャクも冷凍すると美味しさが損なわれてしまいます。特に食感がゴムのようになってしまうことが多く、肉じゃがは冷凍しないほうが良い料理と考えるのが無難でしょう。


肉じゃがを日持ちさせるなら真空パックがおすすめ

水分が多く日持ちしにくいうえに、冷凍保存にあまり向いていない肉じゃがの賞味期限をできるだけ延ばすには、真空パックがおすすめです。真空パックで保存しておけば、食べたいときに袋のままお湯で温めることができます。しかし、肉じゃがは煮汁が多い食べ物です。水分が多いものは真空パックに向かないのでは?という疑問がわく人は多いことでしょう。そこで、解決策のひとつとして煮汁をやや少なめにする方法があります。真空することで味がしみ込みやすくなりますから、多少煮汁が少なくても味への影響はあまりありません。真空パックに使うフィルムを通常よりも長めにカットし、十分余裕を持って使うようにすればさらに問題は解決できます。真空パックの機械をテーブルのやや端に置いて使うのもポイントです。肉じゃがを入れた袋を機械より低めの位置で持つようにすれば、水分をこぼさずに真空パックにすることは可能になります。このとき、機械は落とさないように安定した場所に置くよう十分注意しましょう。食べるときは湯せんしてもいいですが、鍋に移して直接加熱すれば、味付けをし直すこともできます。通常の冷蔵保存よりも長く日持ちさせることができ、賞味期限肉を1〜2日は延ばすことは可能です。また、冷凍で味や食感を損なう心配もありません。もちろん、冷めてきたらできるだけ早く真空パックすることは必須条件です。
※日持ち日数については真空パック器の性能によって違いがございます。ご購入の際、各メーカーにご確認ください。


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暮らしの幸便

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