家庭用の真空パック器は業務用とは異なり、
食品を極力空気に触れさせないことで酸化による劣化速度を遅くすることを目的に開発されています。
そのため、家庭用真空パック器で真空パックした食品は通常に比べて長い間保存することが可能ですが、
腐ったり傷んだりしないわけではありません。
殺菌処理が行われていないので、時間が経つと黒ずんだり傷んだりしてしまいます。
特に野菜は生ものであり、目に見えない細菌や虫などが付着している場合があります。
そのため、野菜を真空パックするときは長持ちさせるためにひと手間加えることも必要です。
野菜や果物が腐りやすい理由とは
家庭用真空パックで野菜注意といわれるもうひとつの理由が、
野菜が出すエチレンガスです。生の野菜や果物は、成長するためにエチレンガスを発生しています。
このエチレンガスは果物や野菜を成熟させるために欠かせないものですが、劣化の原因ともなります。
生の状態では常にこのエチレンガスが出てしまうため、生の野菜を真空パックしても、
中にガスがこもって腐りやすくなってしまいます。
こうしたガスの発生を防ぐためには、野菜を下茹でしてから保存するか、冷凍保存する方法が有効です。
野菜を生のまま保存する場合のポイントは?
下茹でしたり冷凍保存をしたりした野菜は、
残念ながら食感や風味が変わってしまうため、
使える料理が限られてしまうこともあります。
そのため、どうしても生のまま保存したいという場合には
キャニスターや真空ボックスの利用がおすすめです。
2~3日に一度の割合で定期的にガスを抜くようにすれば、生野菜の状態で長期間保存することが可能です。
ただし、野菜や果物を真空保存する場合は、必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。
キャニスターや真空ボックスを冷凍庫に入れてしまうと破裂する恐れがあるため大変危険です。
また、袋で保存した場合、時間が経つとガスで袋が膨らんでくるので、すぐにガス抜きをし、
早めに消費するように心掛けましょう。
基本的な野菜の保存方法
葉物野菜を冷蔵保存する場合、
よく水洗いした後にしっかり水分をふき取り、
適当な大きさに切って保存容器に入れます。
キャニスターや真空ボックスに入れるときは
容器の底にキッチンペーパーを敷いておき、
その上から野菜を入れるようにしましょう。
空気をしっかり抜いたら、そのまま冷蔵庫で保管します。
冷凍保存する場合は、生の状態か軽く塩茹でしたものを
使いやすい大きさに切って保存容器に入れます。
真空パックしてから冷凍庫で保存しましょう。
家庭用真空パック器で真空パックした食品の賞味期限は通常のおよそ5倍程度といわれています。
真空パックした野菜が傷まないうちに使いきるようにしましょう。
暮らしの幸便
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